総量規制とは、カードローン利用者を保護するために借入額に制限を設けた制度であり、貸金業者から借りられるお金の総額の上限を規制する法律です。この記事では、総量規制の目的や対象、例外事例などについて詳しく解説していきます。また、総量規制に関連する注意点や対処法についても合わせてご紹介します。
総量規制の目的と効果

総量規制の主な目的は、消費者の過剰な貸し付けや多重債務者の救済を目的としています。具体的には、貸金業者が行う貸し付けは、ご本人の年収の3分の1を超えてはならないと規定されています。
効果
総量規制の施行後、多重債務者が約100万人減少し、個人破産も半減するなど効果が表れています。また、消費者が返済能力を超える借り入れを避けることができ、借金の無計画な増加を抑制する役割も果たしています。
適切な総量規制の運用によって、経済の健全な発展と借り手の負担軽減につながることが期待されており、利用者保護の観点からも重要な制度といえます。
総量規制の対象と除外事例

総量規制は主に貸金業者からの借り入れに対して適用されますが、一部例外や除外事例も存在します。
対象となる貸し付け
総量規制が適用されるのは、貸金業者が提供するカードローンや、クレジットカードのキャッシングなどの貸し付けです。また、個人事業者への貸し付けや顧客に有利な借り換え、緊急の医療費の貸し付けなども対象となります。
全ての貸金業者からの借入れの合計が年収の3分の1以内であることが必要です。貸金業者は借り手の収入や借入れ状況を基に審査を行い、借入残高のデータは指定信用情報機関に集められます。
除外事例
一方、総量規制の対象外となる貸し付けも存在します。その代表的な例として、不動産ローンやマイカーローン、高額医療費の支払いのための貸し付けなどが挙げられます。これらのケースでは、総量規制の適用がないため、年収の3分の1を超える借り入れが可能となります。
また、配偶者の収入も含めた年収の3分の1以下の貸し付けや個人事業者への貸し付け、緊急の医療費の貸し付けなどは例外として貸し付けが可能です。
総量規制に関する注意点

総量規制に関して注意すべき点として、借り入れを検討している方にとって重要な3つのポイントが挙げられます。
全ての貸金業者からの借り入れ合計
総量規制は、全ての貸金業者からの借り入れの合計額が対象となります。つまり、複数の業者から借り入れを行っている場合でも、目安は年収の3分の1であり、これを超える借入れが存在すると新たな貸し付けが難しくなることがあります。
また、総量規制には例外もあります。配偶者の収入も含めた年収の3分の1以下の貸し付けや個人事業者への貸し付け、緊急の医療費の貸し付けなどは例外として貸し付けが可能です。
必ず年収の3分の1まで借りられるわけではない
総量規制で年収の3分の1まで借りられるとされていますが、必ずその金額まで借りられるわけではありません。貸金業者は審査の過程で、個々の返済能力や信用状況を考慮し、貸し付けの可否や限度額を決定します。そのため、総量規制の範囲内であっても借り入れが認められない場合があります。
実際に借り入れを検討する際は、自分の収入や返済能力を正確に把握し、無理のない範囲で借り入れを行うことが重要です。
貸金業者の選び方
総量規制に関わる上で、信頼できる貸金業者を選ぶことが極めて重要です。利用する貸金業者が財務局または都道府県に登録されているかどうかを確認し、違法業者を使用しないように注意しましょう。
違法業者を利用すると、無法な取り立てや高い金利による返済負担などが発生することがあります。信頼できる業者を利用して、安全に借り入れを行うことが求められます。
総量規制に対する対策や対処法

総量規制の制約がある中で、返済能力を維持しながら、適切な借り入れを行うための対応策や対処法を検討しましょう。
返済を優先する
総量規制によって新たな借り入れが難しい状況の場合、まずは既存の借入金の返済を最優先とすることが重要です。適切な返済計画を立てて、無理のない範囲で返済を進めることで、借入残高が減少し、総量規制の範囲内で再度の借り入れが可能になることがあります。
また、返済の優先順位を見直すことも有益です。利息が高い借入金や総返済額が大きいものを優先的に返済することで、総負担額を抑えることができます。
目的別ローンの活用
総量規制は一部の貸し付けに適用されますが、対象外のローンや借り入れも存在します。これらは住宅ローン、自動車ローン、高額療養費の借り入れなどで、総量規制の範囲外で利用できるため、手狭になった借り入れの選択肢を広げることができます。
ただし、目的別ローンでも返済能力を十分に考慮し、無理のない範囲での借り入れを心掛けることが大切です。
まとめ

総量規制は、消費者を守るために設けられた制度であり、無理な借り入れを抑制する効果があります。総量規制に関する知識を持ち、借り入れをする際に注意点や対処法を理解しておくことが重要です。自分の返済能力を把握し、借り入れに関して計画的な判断を行いましょう。





